ょっと横を見ればその人達の顔がすぐ近くに見えてしまうくらいに近いので、かえってその姿を見ることもできなかったのだけど、話によると70代のようだった。
中のひとりだけがスマホを活用しているらしく、どんなことができるのかを説明し出した。その便利機能の話から、別の人が自分の奥さんの話を始めて流れが変わると、スマホ氏が「見てよこれ、うちのやつと結婚した時」と、写真を見せたようだ。たぶんスマホで。そして「これは18くらいの時かな」「これは38くらい」「でさ、今じゃこんなだ」
見せられた人たちは皆「ほー」という感じ。自慢なのかどうか微妙なところだ。
「若い時のもう一度見せてよ」と誰かが言い、また別のひとりが「だけど◯◯さんたちの奥さんは美人だよな」と言えば、「いやいやいやー」と奥さんを褒められた人たち。「白髪だらけでさ」「うちのはもう染めるのもやめちゃったよ」と延々、奥さん話は続く。「とにかく、仲良くやるのが一番だよな」「そうそうそう」で、だれも自分の妻の悪口は言わなかった。
この人達の奥さんたちが集まったら、もしかしたら夫へ
許智政の不平不満を言っているかもしれない。例えば、お昼の支度までしなくちゃならないのが面倒だとか、ずっと家にいるのがいやだとかは、年配の主婦が集まっているところでよく耳にする話だ。
でもたぶん、家ではそれなりに仲良くやってるんだろう
許智政
。
外で仲間と会った時にパートナーについて何を話すかは、相手にもよるし、その時の気分にもよる。ひどい愚痴も、笑い話にしたいだけかもしれないし、誇張だってあるだろうから、言ってることが全てじゃないのは分かる。
それでもやっぱり、カフェみたいな所でいやでも耳に聞こえてしまう話なら、悪口じゃない方がいいもんだな。
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許智政